【ざっくり解説】世界の３大宗教・５大宗教とは？

世界宗教と民族宗教の違い

まず宗教は大きく２つに分類されます。

1世界宗教とは？

国や民族、文化を超えて世界的に布教、信仰されている宗教です。

2民族宗教とは？

特定の国や民族内でのみで布教、信仰されている宗教です。

インド人に多いヒンドゥー教、ユダヤ人に多いユダヤ教、韓国人に多い儒教、日本の神道などもこれに含まれます。

新興宗教とは？

成立時期が新しいもので、国ごとに言葉の意味や捉え方が異なります。

日本では創価学会や天理教、オウム真理教などが有名です。

３大宗教とは？

世界宗教である３つの宗教を指します。

５大宗教とは？

３大宗教に規模の大きい民族宗教２つを含め、５大宗教と呼ぶことが多いです。

３大宗教・５大宗教の特徴

ユダヤ教の特徴

ユダヤ教は、キリスト教やイスラム教と同じく「旧約聖書」を基とした一神教です。

ちなみにユダヤ教徒にとっては「新約聖書」は存在しないので、「旧約」というのも認めておりません。

旧約聖書の登場人物であるアブラハムが、神（ヤハウェ）の啓示の通り、神が示した土地パレスチナ（カナン）を目指したことにより、神は素直に言うことを聞いたアブラハムを可愛がり、カナンの地を与えたとされております。

そして彼の子孫たちがユダヤ人ということらしく、ユダヤ人は自分たちを「選ばれた民」と自負している訳です。

実はこのヤハウェさんはキリスト教やイスラム教が敬っている神と同キャラなんです。

キリスト教の特徴

キリスト教は、イエス・キリストが開祖で「旧約聖書」と「新約聖書」を基とし、神とイエス・キリスト、聖霊の３者すべてが同ランクである三位一体制をとっております。

キリスト教において「聖書」とは、神に託された言葉を預言者が受け取って、ストーリー仕立てにしたものです。

「旧約聖書」はキリスト以前の預言者が脚本を担当し、「新約聖書」はキリストの弟子たちがキリストの言葉を文字起こししたものとされております。

現代では、キリスト教の中でもプロテスタントとカトリックなど、宗派みたいな派閥もあります。

そしてキリストはユダヤ教徒に処刑され、殺されました。

しかしキリストは処刑後３日目に蘇りました！

その後、キリストは40日間弟子たちと過ごした後、天に上げられ、雲の中に消えました。

キリストはその身を生贄とし、過去から未来の人々の罪を肩代わりした為、人々は代償なく赦しを乞うことができるようになりました！

イスラム教の特徴

イスラム教は、ムハンマドが開祖で、ユダヤ教と同じ一神教です。

ムハンマドはメッカを支配していたアラブ人の部族に生まれ、40歳のときに大天使アッラーから啓示を受けるようになり、遅咲き預言者デビューを果たします。

イスラム教においての「聖書」は、キリスト教とは違い神の啓示をムハンマド１人が訳し、体系的にまとめたものです。

ムハンマドが最後の預言者である為、神の最終的な啓示はムハンマドが受け取っている、というラストコンバージョン的な考え方ですね。

しかし多神教を信じるものが多い時代で、偶像崇拝を禁止するイスラム教は商人や貴族の反感を買い、迫害されてしまいます。

ちなみにイスラム教はキリストはムハンマド以前の最高の預言者であって、神の子なんてありえない！とのことです。

イスラム教は信じないといけない信仰、しなくてはいけない行為があり、アッラーの慈悲のお陰で世界はある！という考え方で基本的に厳しめです。

仏教の特徴

一方、仏教は異質で絶対的な神は存在せず、全てが神という諸仏の思想です。

今でいうインド・ネパールあたりに領土を持っていた、カピラバストゥという国の王子ゴーダマ・シッダールタが開祖です。

本来ブッダ（仏陀）とは、悟りを開いた人という意味であり、固有名詞なんですが、分かりやすいので以下ゴーダマ＝ブッダとします。

ブッダは恵まれた環境で育っていたのですが、虚弱体質ということや、家庭に問題があったりと、少々病み気味で幼少期を過ごしていた為、人生を悲観的に考えておりました。

そんな悩みの解決策を探す為、生まれて間もない自分の息子にラーフラ（邪魔者）と名付け、29歳で家出しました。

当時、流行っていた苦しい修行を行うも「こんなん意味ない！」と途中で投げ出し、修行仲間からも嫌われておりましたが、一人で座禅を続け、見事悟りの境地にたどり着きました。

80歳まで現役バリバリで教えを説いてまわった後、食あたりで亡くなられました。

仏教は宗教間での大きな争いがないということも素敵です。

おすすめの仏教本

もし仏教に興味があったら、手塚治虫の「ブッダ」から入るのが１番おすすめです！
読みやすく、分かりやすく、仏教の基礎を学ぶことができます。
おもしろいだけのマンガもいいですが、このマンガには多くの学びがあります。
仏教４大聖地の１つであるインドのブッダガヤにも置いてありました。

ブッダ（全12巻セット）

posted with ヨメレバ

手塚治虫 潮出版社 2002年09月

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2020年11月25日《仏教入門》大乗仏教と小乗仏教の違いとは？宗派ってなに？

ヒンドゥー教の特徴

ヒンドゥー教はインド発祥の宗教で多神教です。

宇宙を想像したブラフマーと、宇宙を維持するヴィシュヌ、破壊の神シヴァの３神が一体で、最高神が姿を変えてあらわれたものと考えられております。

知識（真理を学び知ること）・行為（義務を怠らぬこと）・信愛（神への献身）という三つに沿って、真理と自己が一体であること（梵我一如）を認識し、輪廻からの解脱を目指す宗教です。

またカースト制度と密接に関係しており、現世で低いカーストなのは、前世の行いが悪かったから、現世で良い行いをしたら、来世で高いカーストに上がれるという輪廻転生観が強いのも特徴。

カースト制度とは？

カーストは身分や職業を規定し、親から受け継がれる。誕生後にカーストの変更はできない。

まとめ